歯科コラム

P・M・T・Cってご存じですか?


虫歯や歯周病の原因の一つにプラーク(ねばねばしたお口の中の細菌のかたまり)があります。歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、歯並びの悪いところのプラークは毎日きちんとブラッシングしていても完璧に落とすことはできません。
そこで自分自身でのブラッシングに加えて、診療室での定期的なお口の中のおそうじが必要なのです。それがP・M・T・C(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)です。

P・M・T・Cの手順
1.口腔内のチェックと歯垢・歯石の除去
 まずは歯と歯肉の状態を検査。磨き残しやタバコ、コーヒー、お茶等による沈着物、歯石がついているかどうかチェックし、ついてい   ばそれを取り除きます。(これは保険の範囲で行います)
2.クリーニング
 特別な器具を使って、歯の表面、歯と歯の間、歯のつけ根の部分を1本ずつ丁寧に磨き上げていきます。
3.フッ素塗布
 きれいに仕上がった歯にフッ素を塗ります。

P・M・T・Cによる効果
1.歯が白くなる   
2.歯肉が健康になる  
3.虫歯の予防

半年に一度受けられることをお勧めします。
費用は1回 3、240円(税込)となっています。



よくかむこととダイエット効果


よくかんで食べるということは、歯の健康によいばかりではなく、全身の健康に大きな意味をもっています。かりに、ステーキなどの肉の塊をほとんどかまないで飲み込んだとしても、正常な胃腸機能をもった人なら肉はきれいに消化吸収されます。しかし、胃に負担をかけないためには、やはりこの点でもよくかんだほうがよいのです。そして、よくかんでいる間に分泌される十分な唾液が、かんだ食物を飲み込みやすくしてくれます。こうして胃に食物が入ると、しだいにおなかがふくれたことを感じるわけですが、満腹感を感じるのは食べてすぐではなく、一定の時問がたってからになります。ですから、あまり早食いだと、満腹感が追いつかず、つい食べすぎることになりやすいのです。
ゆっくりよくかんで食べる人は、体が出す満腹の信号を正常に読み取りますから、食べすぎにはなりません。
つまり、よくかめば食べ過ぎを防ぐことができるわけで、これはダイエットにも有効ということになります。

事実、よくかんで食べることでダイエット効果があることが報告されていまず。(※フレッチャイブム)
また、唾液の中の成分が発ガン物質の発ガン性を抑える、という最近の研究成果も出ています。発ガン物質を唾液に浸すと発ガン性が著しく減るというのです。ガン予防によいといわれる食物や生活スタイルなどが注目されていますが、よくかんで食べる、というのも、ぜひ加えたいものです。
唾液には、ガンだけではなく胃や食道の傷を治す物質が少量ですが含まれています。そのため、ちょっとした潰瘍などは、よくかんで食べることで治ってしまうのです。
ともかく、食物を口に入れたら、少なくとも二〇~三〇回はかむようにしましょう。歯の健康にも全身の健康にもよく、過食や肥満を防ぐ効果もあるのです。

 



妊娠と歯周病


歯周病の直接の原因は、細菌感染ですが、細菌感染によって歯周病が発症しひどくなってしまう人は、必ずかかりやすさの因子をたくさんもっています。実は、女性であることはそれだけでかかりやすさの因子なのです。その原因は「女性ホルモン」。主に月経、更年期などに分泌が盛んになるエストロゲン。このエストロゲンを栄養にして、歯周病原菌は女性の体内で増え続けるのです。また、妊娠中の女性には、プロゲステロンが悪影響を及ぼします。
妊娠中は歯周病にかかりやすく『歯周病にかかっているお母さんというのは、未熟児出産や早産を起こす確立が7倍も多いと言われています。』(日本歯科大学病院院長医学博士・歯学博士鴨井久一先生)
なんと歯周病が、未熟児出産や早産を引き起こす可能性があるのです。妊娠初期のつわりのひどい時期は歯ブラシを口に入れただけで吐き気をもよおすことも多く、どうしても歯みがきが怠りがちになり、歯周病になりやすい状態であるといえます。妊娠性歯肉炎は妊娠末期になれば自然におさまりますが、その間に歯を支える組織の破壊がすすんでしまいます。
近年、早産は増加する傾向にあり、今や、早産になる歯周病の確率は、喫煙や飲酒よりも高いと考えられています。



生え始めで決まる 歯の運命


歯の運命は生え始めの時期に決定されると言っても過言ではありません。生え始めの時期に唾液中にミュータンス菌が多ければその子供は虫歯になりやすく、よい細菌が優勢であれば虫歯になりにくいからです。
歯が生え始めたときに、真っ先に歯に付着するのは「ムチン」(酸性唾液糖タンパク)というものです。そして、このムチンによって覆われた歯の表面の膜は「ペクリン」と呼ばれています。
このペクリンに、虫歯を引き起こさない善玉の常駐菌の代表・サングイス菌やミティス菌などが付着すれば、健全な歯垢が形成され、歯の表面は守られます。
こうなると唾液の緩衝能力が有効に働き、歯の表面の持続的なPHの低下が避けられるので、ミュータンス菌が真っ先に歯に定着した場合に比べると虫歯になりにくいし、ミュータンス菌が入ってきても排除されます。ですから、甘いお菓子を食べても虫歯になりにくいのです。これはすごいことです。

 

ところが、歯の生え始めに唾液の中にミュータンス菌がたくさんいる子どもは、生え始めの歯のペリクルにこの菌が定着してしまい、よい細菌が定着するのを妨げていしまいます。ミュータンス菌は、歯の表面や、歯と歯の間などにのさばって、いずれは虫歯になってしまいます。
たとえ、ミュータンス菌の感染を完全に防ぐのは困難だとしても、感染の時期を遅らせるだけでも有効なのです。せめて、よい常駐菌が付着して健全な歯垢が形成されるまで、感染を遅らせる努力をして欲しいと思います。甘いお菓子は子どもにはとても魅力的です。お母さんとしては、虫歯になるのが心配で食べさせたくないけど「食べちゃいけません」といいきれる人は少ないでしょう。どうしても、「しょうがないわね。少しだけよ」と妥協してしまいます。
でも、ペリクルによい菌を植え付けることができたあとなら、甘いお菓子を食べても虫歯になりにくいのですから、それまでの辛抱です。
完全に禁止にするのは無理でしょうが、せめて砂糖を使う量を減らし、おやつの時間を決め、だらだらとお菓子を食べたりすることだけはやめましょう。おやつには砂糖が少なく、口の中にとどまる時間が少ないものがおすすめです。チョコレートやキャラメルよりも、果物や野菜を使ったデザート。ジュースよりお茶や牛乳がよいでしょう。おやつを食べた後は、すぐに口をゆすいだり、歯みがきをするようにしましょう。
少なくとも、永久歯が生え揃い、免疫機能が完成する12歳まではお菓子をはじめとする砂糖の量をコントロールする必要があるのです。
乳児期には、親子で楽しみながら歯磨きをし、正しいブラッシングを習慣づけることが大切です。最後は必ずお母さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。



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